タケモン新聞8月号
2025.07.30更新
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2025.07.18更新
最近世界中で社会が分断され、自己中心的な過激な主張が受け入れられる傾向にあると思いませんか?先週の日曜日に、報道バンキシャという番組で、慶応大学医学部で、データーサイエティストの宮田教授のお話を聞いてなるほどと思いました。自分なりに理解したところでは、大きく原因は2つあると思います。
まず1つ目は、普段使っていて思われると思いますが、自分がよく閲覧するものが自動的に検索上位に上がってきます。つまり居心地の良い情報ばかりが誘導される結果になり、聞いたことも見たこともないことや嫌いなことは、目に触れにくくなります。だから多様性の意見を聞く機会が自動的に失われています。
2つ目は、ソーシャルメディアは過激な主張や表現ほどツイートされやすいので、どうしてもそちらの方の投稿が多くなります。アメリカのトランプなど典型的だと思います。常に敵を作り、悪役を倒すヒーローとして正義を醸し出す。日本でも水戸黄門とか遠山の金さんなどありましたが、可愛いものです。
これが、世界が分断化の方向へ、そして弱肉強食の世界になってきているのだと思いました。物事の本質を見失うと怖い世界になりそうです。
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2025.07.17更新
本日の日経ビジネスの記事で見つけました。転記します。
1.遺伝して全て決まるわけではない。
身内にがんや心臓病やアルツハイマー病になった人が複数いると、その遺伝子を受け継いでいる自分も同じ宿命を背負っているように感じられてしまうかもしれない。しかしトポル氏によると、遺伝子は人間の長寿に約20%しか寄与していないことが研究から明らかになっているという。 残りの80%は? 生活習慣の選択と、生活環境と、環境要因です。
2.最も強力なバイオハックは運動
トポル氏によると、運動は、加齢に関わる疾患に対する唯一にして最善の防御策だという。いくつかの研究では、1分間の運動で健康寿命が5分延び、高強度インターバルトレーニング(HIIT、負荷の高い運動と短い休憩を繰り返すトレーニング)は7分延びる効果があると推定されている。研究では、1週間に少なくとも150分の早足に相当する強度の運動は、3.4~4.5年の長生きと関連づけられている。
3. エビデンスに基づく長寿食を取ろう
健康的な加齢に良いという点では、果物、野菜、全粒穀物、豆類、脂質が少ないタンパク源、そして健康的な脂質をたっぷり取る地中海食が他を圧倒している。必要なタンパク質の量について、トポル氏は体重1キロあたり約1.2グラムを推奨している。避けるべきは、超加工食品だ。
4. より良い眠りを
トポル氏は、より良い眠りのためには、睡眠と覚醒のスケジュールを一定に保ち、一晩に7時間の睡眠を目標にするほか、定期的に運動し、就寝間際の食事を控えることを勧めている。
5. 社交性を鍛える
社会的な孤立は、心血管疾患、認知症、脳卒中、うつ病、不安症、早死にのリスクを高め、1日にタバコを半箱吸うのと同じくらい危険であることを示す証拠も集まってきている。
6. サプリも注意、避けるべき有害な物質とは
トポル氏は、ビタミン剤やサプリメントを含め、確かなエビデンスのないものは慎重に評価し、代わりに科学的な裏付けのある新技術や治療法、生活習慣の変化に注目するべきだと呼びかける。
7. 長寿テクノロジー革命の成果を待つべき?
私たちは今、生活習慣を変えれば、健康寿命を延ばすことができる。最も深刻な加齢関連疾患の多くは発症までに20年以上かかる。始めるのに遅すぎるということはない。
以上7つですが、皆様にはいくつ当てはまったでしょうか?僕も日々の外来で高齢の患者さんと出会って、薬や手術、リハビリも大切ですが、やっぱり規則正しい生活、より良い睡眠、バランスの良い食事、適当な運動、社会参加が健康で長生きする秘訣だと思います。
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2025.07.03更新
日経新聞からのコラムを抜粋します。「老化は病気であり、治療できる」──。米ハーバード大学のデビッド・シンクレア教授が著書「ライフスパン」で提唱した革新的な概念だ。老化は避けられない自然現象だとしてきた我々の常識が、根本から覆ろうとしている。最新の科学研究は、老化が制御可能なプロセスであり、将来的に高血圧や糖尿病と同様に「管理できる」可能性を示す。薬剤も色々ありますが、まだ研究段階だそうです。僕も最近多くの高齢の患者さんを見て、老化は治せるとは思いませんが、間違いなく遅らせることはできると思います。やっぱり食生活と運動、そして社会に参加して活動されている方は、活き活きされています。同じ歳を重ねるなら、やっぱり自分の身の回りのことが自分自身でできて、やりたいことを死ぬ直前まで頑張りたいですね!僕も60歳になりましたが、まだまだやりたいことが山のようにあります。(;^_^Aそして筆者が書いておられるように、病気になってから治すのではなく、発生そのものを防ぐ、予防が大切ですね!
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