武富整形外科ブログ

2016.07.29更新

昨日往診に行ってきました。肩が痛くて困っていらっしゃるとのことでした。幸いなことに、たまたまその方の介護支援の方とかかりつけ薬局の薬剤師の方とお話しする機会がありました。喘息、膠原病、股関節の感染による複数回の手術による慢性疼痛が生じ、日常生活にかなり支障をきたしている状態でした。皆さんが熱心で、本当に患者さまの立場に立って少しでも日常生活レベルを上げてあげたい熱意がひしひしと伝わってきました。お話しをしているうちに、治療を行う上でこういう時間が大切だと痛感しました。患者さまを良くしたいと思う目標に、ばらばらではなく統一した治療方針で進められるからです。しかしながら、チーム医療を在宅で行うには、時間や場所など制約が多すぎてカンファレンスを行う事が難しいと思います。今後、在宅医療をより良いものにしていくには、まだまだ解決しなければいけない問題があるような気がします。

投稿者: 武富整形外科

2016.07.28更新

今日は最高に暑いですね!患者さまも暑いため?(;^_^Aか少なかったです。また猛暑の中、来院して下さった患者さまに厚く御礼申し上げます。

7月30日が土用の丑の日ですね!僕は、小さい頃よりウナギが大好きで扁桃腺の手術をする時に、ウナギを食べさせてやると言われて手術を受けた記憶があります。時間があったので土用の丑の由来など調べてみると、平賀源内が夏場にあまりにうなぎ屋さんが売れないので、精をつけようと宣伝して売り出し始めたのがきっかけだそうです。ウナギの本当の旬は、秋から冬と聞いて更にびっくりです。改めて考えると、魚は産卵や冬場にかけて脂肪がつくので、その頃が旬なのは当たり前のような気がします・・・・数年前まで安価だったウナギが、最近は2000円ぐらいしますね!だんだん庶民の高嶺の花になっていくのでしょうか?にほんうなぎは絶滅危惧種になっているそうでマグロ共々庶民の食卓から消えることなく保護して欲しいです。今週末は、鰻丼です(笑)

投稿者: 武富整形外科

2016.07.27更新

相模原で障害者が刺殺されるという痛ましい出来事が起こりました。ご家族に謹んで哀悼の意を表します。ご本人様もさぞかし無念の思いだったと思います。以前乙武さんの「五体不満足」の中で障害も個性のひとつと書かれていた記憶があります。確かに健常な人と違ってなんらのサポートが必要になってきますが、残された機能を僕たちの想像を遙かに超える能力で優れた業績や作品を生み出されている方もいらっしゃいます!昔サリドマイドによる副作用で上肢の短い人が、足趾で手の指と変わらない日常生活を過ごされているテレビを見て子供心に感動した覚えがあります。昨日も東京から学生時代のスキー中の転倒による高次脳機能障害受傷後、右半身に感覚運動障害があるにも関わらず、目で見て認識しながらリハビリを頑張るだけでなく、それを論文にすることにより同じ境遇の人の福音となるようにと努力されている方が来院されました。また子供さんが頸椎1番目の損傷を受け医学的知識なら死亡のはずが、現在は呼吸器も外れて反応もかなり出てきているを親御様の話を聞いて人間の持っている底力を改めて感じると共にあきらめずに努力されたことに対して深く敬意を表します。不平不満ばかり述べている自分の小さい器が恥ずかしくなります。僕たちの子供の頃と違って、現代社会は、電車の中のバギーの存在がうっとうしいや社会的弱者に対して暖かく見守る心の余裕を失っているような気がします。堀内孝雄の「愛しき日々」の歌詞の中で「もう少し時が緩やかであったら」とか「もう少し時が優しさを投げたなら」という文節があります。とても好きな歌です。機会があれば一度聞いてみてはいかがでしょうか!

 

投稿者: 武富整形外科

2016.07.25更新

最近治療効果も高いが費用も高い薬が保険適応になっています。C型肝炎のお薬が1錠8万円、抗癌剤に至っては1ヶ月300万円を超える薬もあるようです。リウマチの生物学的製剤も種類にもよりますが1ヶ月優に10万円を超えるものもたくさんあります。イギリスから帰ってきた友人の話では、イギリスではゆりかごから墓場までの皆保険はあるが、まず決められた家庭医を受診しそこから専門医に紹介してもらって受診するまで180日かかったりすることもあるそうです。つまり専門医にかかる頃には亡くなっている可能性もありと言うことです。医療の分野でも費用対効果について真剣に討議されるようになりました。人の命は地球より重いと言われていますが、高齢化が進み人口が減少している現実をふまえると、今のペースで医療費がかさむと日本の皆保険は崩壊すると思います。どの医療機関でも自由に選択し治療が受けられる素晴らしい日本の医療制度を持続するためには、予防医学にも重点を置く保険制度、救急のトリアージのような選択的治療も必要になってくるのではと思う今日この頃です。

投稿者: 武富整形外科

2016.07.22更新

僕も治療方針についてその通りだと思うニュース読売からの記事から一部引用させてもらいます。名前の読み方は同じですが、雲の上の新見正則先生がイグ・ノーベル・ドクター新見正則の日常と言うコラムを書いておられます。いつも読んでなるほどとうなずかされます。非常にたとえがわかりやすく記載されているのです。今回「人はいろいろ」というタイトルで些細なことの積み重ねが健康にはとても大切と説いておられました。確かに同じ病気であっても気持ちの持ち方で治療効果も全然違うと言うことを経験します。ガンの治療法についてエビデンスのある医療(外科治療、抗がん剤治療、放射線治療)で治らなければ、限界と感じ緩和治療が始まると言うことになります。そこから些細なことの積み重ねでその後大きく奇跡が起こったりします。新見先生の説明の上手なところは、それをスポーツにたとえて野球やサッカーでもスーパースター(がん治療で言う外科治療、抗がん剤治療、放射線治療)がいても負けることがあるし、たとえいなくても勝つこともある。そうですよね!僕もサッカーのワールドカップが大好きですが、必ずしも下馬評の高いチームが勝ち進むわけではなく、スーパースターのいないチームが意外と勝ち進んだりしますよね!新見先生は、スーパースターを使うのは当然であって本当に必要なことは些細な努力の組み合わせであると述べられています。医療の世界も最近は、やたらガイドライン、エビデンスが幅をきかせていますが、治療しているとそれに当てはまらない人もいます。特に痛みを主に扱う整形外科としては、気持ちの持ち方で大きく治療成績が変わる気がします。病気はかかりたくてなる人はいないと思います。仲良く病気と付き合って、たった1回しかない人生をいかに楽しむかが大切ではないでしょうか?

 

投稿者: 武富整形外科

2016.07.21更新

今日は、自分が見て感じている介護現場について私見を述べます。僕の母親は、パーキンソン病で発症して13年近くなるのでほぼ自力で動くことができません。施設の人は本当に良くしてくれるますが、たぶん自分で動くのためだと思うのですが転倒や車いすの車輪に手を挟まったりして一時期けがの絶え間のない状況が続いていました。それを危惧されて、あまり車いすなど移動することが無くなったせいかもっと動けなくなりました。病院でもそうですが、自由に動いてもらう方が転倒リスクは増えます。そうなると患者さま自身も痛い思いもするし、家族の方も施設側の対応が甘かったのではと言われます。以前講演会で、バリアフリーのありなしの施設で5分間にできる階段昇降の数を数えたら明らかにバリアフリーありの方が運動能力が落ちていたと報告されていました。確かに寝たきりの方がけがする危険も少ないのですが、それが本当にその人自身にとって幸せなのでしょうか?人間らしく動けるためにはある程度のリスクを本人も家族も受容する必要があるのではと動けなくなった人を見てきた僕は強く思います。

投稿者: 武富整形外科

2016.07.20更新

近畿地方も梅雨が明け毎日燃えるような暑さが続きますね!よく天気予報で真夏日や猛暑日など報道されていますが、具体的に何度でどの言葉か知っておられました?気象区分では、夏日は最高気温が25度以上、真夏日は30度以上、猛暑日は35度以上だそうです。酷暑は、マスコミが1990年代から35度以上で使用した言葉で、気象区分の猛暑と同じだそうです。極暑に至っては、非常に暑いとしか大辞林に記載されていませんでした。そのうち40度以上の言葉が極暑と定義づけられるのかもしれませんね!子供の頃は、風鈴の下の縁側でかき氷やスイカを食べたり、窓を開けっ放しで蚊帳の中で夏を感じていましたが、現代ではそんなことをしたあかつきには熱中症になりそうですね!時々コンクリートジャングルの中で息が詰まりそうになります。大阪における2000年までの30年間の8月の平均33.0度が全国一であると言うことも知りびっくりしました。確かに夜自転車で帰ると道路が焼けていて暑いです。昨年の最高気温は、岐阜県多治見の39.9度だったそうですが、今年は40度を越えそうですね!くれぐれも熱中症に気をつけて下さい。

投稿者: 武富整形外科

2016.07.19更新

先週末大学卒業以来なんちゃってキャンプに行ってきました。設備も全て整っているので、本当にキャンプなんておこがましいぐらいです。施設の様々な企画のうち気に入った物に参加するのですが、頭にはちまきをして金魚すくいの紙をつけて水鉄砲で男女で対抗する催し物がありました。老若男女問わず童心に返って楽しんでいました。子供達の純真な心を見て、今の世界中で起こっている殺人やテロについて、環境や境遇によって引き起こされていると強く思いました。キャンプファイヤーも見知らぬ人々が、本当にひとつの心になって歌を歌ったり、踊ったり肩を組んだりしたりして、何十年ぶりに弾けることができました。やっぱり人間って良いですね!その後は、アルコール三昧、睡眠三昧でした(;^_^A

投稿者: 武富整形外科

2016.07.15更新

昨日は、骨粗鬆症の講演会に参加してきました。現在は、骨粗鬆症の作用機序の異なる薬もたくさんあります。骨粗鬆症は、基本的に骨代謝が早くなり骨が作られるのが遅れて骨粗鬆症になると話でした。僕としては、どちらかというと高齢になると何事もゆっくり再生が進むと思っていたので意外でした。また骨粗鬆症の起床時に飲むビスフォスフォネートは、逆に骨代謝をゆっくりにして骨の密度を増やしていくそうです。ただ最近は長い期間続けると代謝が遅いため古い骨が残り、以前ブログで述べたように柔軟性のない骨ばかりになり、少しの力で折れる副作用についても、発生はかなり少ないですが報告されています。骨粗鬆症の治療している割合が20~30%しかないこともびっくりしました。今の医療制度では、病気予防には保険点数がつかないためあまり熱心にされていないような気がします。高い治療費が必要となる病気にかからないように、財源がない今こそ改革して欲しいですね!

投稿者: 武富整形外科

2016.07.14更新

乾癬という病気があります。90%は、尋常性乾癬と言われます。典型的な症状として、皮膚から少し盛り上がった赤い発疹上に、銀白色のフケのような物が付着し、ポロポロとはがれ落ちる皮膚の病気です。関節破壊を伴うこともあります。治療として外用薬や内服薬や光線療法などがありますが、生物学的製剤という関節リウマチと同じ薬を使って治療することがあります。僕自身も少しアトピーの気があるので肌がざらざらしている部分があり人前で肌をさらすのがあまり好きではないのですが、当院の通院中の患者さまでやはり悩まれている方がいました。生物学的製剤を使い始めてから発疹がしっとりしてフケのような物がなくなりました。このままどんどん改善して発疹が消えればと思います。関節リウマチの患者さまも痛みや腫れが取れ、生物学的製剤の治療効果は凄いです。ただ値段が高すぎます。講演会で拝聴した内容では、月2万円以下なら払えるという人の割合が多かったです。製薬会社さんの今後の努力を期待します。

 

投稿者: 武富整形外科

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