タケモン新聞11月号
2024.10.31更新
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2024.10.06更新
今ピュリッツアー賞を2回受賞した、ジャーナリストの「絶望死」という作品を読んでいます。低所得者に対して、アメリカ社会がさらに貧困に追い込んでいるのか、まさしく闇を描いています。最近、アメリカの平均寿命が、更に短くなっているとニュースでは知っていました。端的に説明すると、まず家族が壊れている、両親が揃っている家庭が減少している。一旦家族が壊れ、薬物中毒や犯罪に染まった家庭では、負の連鎖が起こり、子供達がそこから抜け出すことはできない。自己責任や保護を受けて甘やかされているという批判は、簡単にできます。でも果たして自分ごとのように捉えると、毎日家庭内暴力、両親が薬物中毒の中で、真面目に努力して這い上がることができるのか?かなり難しいのではないでしょうか?作者は、子供にはなんの責任もなく、社会全体で支えるシステムが必要、それが引いては、犯罪や保護を減らす社会的コストを減らすと訴えています。考え方が変わりました。「聖人にも過去があり、罪人にも未来がある」まさしくその通りです。出来事だけで人を批判する権利など誰にもないと思います。
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