武富整形外科ブログ

2016.07.01更新

整形外科に来られる患者さまの訴えの中で一番多いのは痛みです。痛みは、今の医学でも客観的に評価することが難しく、人によっても痛みの感じ方が全く違うので治療が難しいです。検査で異常が無くても痛みは起こります。最近原因不明の長く続く痛みの治療法として、「認知行動療法」が注目されています。簡単に説明すると、耐えがたい痛みを完全に取り除くのではなく、痛みとどのように付き合っていければ生活できるかを考えていく心理療法です。痛みは身体の防御反応で、それ以上肉体に負荷がかからないように頭の指令として出されます。例えば糖尿性神経障害があって、痛みを感じなくなると足をぶつけてけがをしても分からなくなります。痛みを感じることは身体にとって、とても大切なことです。でも逆にスポーツ選手などが試合に夢中になって骨折をしていても痛みを感じず、試合終了後に感じることもあります。また「人生生涯小僧のこころ」の著者の塩沼亮潤氏が、千日回峰で修行中は、痛みも断食も耐えられたと記載されていました。医学的に考えてもあれだけの期間絶飲食だといつ亡くなってもおかしくないと思います。つまり心の持ちようによっては痛みをある程度克服することもできると思います。それが認知行動療法ではないかと勝手に理解しています。その中で、東大の笠原諭先生の著書「しつこい痛みは「日記」で治る」と言う本は良いと思います。自分で日記をつけることで、自分の行動を改めて見つめ直すことができるそうです。クリニックの売り上げとしては厳しくなりますが(T△T)、痛みに悩まれている方は、是非一度トライされてみてはいかがでしょうか?

投稿者: 武富整形外科

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